当院について
Features
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群|大阪市平野区で内科、泌尿器科をお探しなら「喜連瓜破」駅徒歩1分の内科・泌尿器科もりもとクリニックへ
SAS
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、寝ている間に何度も呼吸が止まって、眠りが浅くなってしまう病気で、10秒以上の無呼吸や息の浅い低呼吸の状態が1時間に5回以上ある場合に診断されます。睡眠の質が下がってしまうことで、日中に「だるさ」、「集中力の低下」、「強い眠気」など様々な症状が起こります。これらの症状が原因での居眠り運転による事故も社会問題となっています。自分自身は「日中の眠気が無いので大丈夫」、「やせているので大丈夫」と思っていても、ご家族に「大きないびき」や「寝ているときに息が止まっている」ことを指摘されて、睡眠時無呼吸症候群と診断される方も少なくありません。
日本では中等症以上の睡眠時無呼吸症候群の方が成人男性の23.6%、閉経後女性の9.6%に存在すると報告されています。さらに、高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病が合併すると、さらに頻度は上昇し、決して珍しい病気ではありません。放置していると高血圧が悪化したり、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高くなったりするため、適切な治療を受けることが望まれます。
このページでは、睡眠時無呼吸症候群の基礎知識から診断、そして治療まで、患者様やご家族の方に役立つ情報を分かりやすく解説していきます。
「日中に眠気が強く、集中できない」、「家族のいびきがうるさく、息が止まっているような気がする」など、気になる症状がございましたら、大阪市平野区喜連瓜破の内科・泌尿器科もりもとクリニックへご相談ください。
このような症状はございませんか?
Problem
・寝ているとき
✓ 大きないびきをかく
✓ 一時的に息が止まる
✓ 息苦しさを感じる
✓ 夜中に何度も目が覚める
✓ 夜中に何度もトイレに行く
・朝起きたとき
✓ 頭が痛い
✓ 体がだるい
✓ 熟睡できた感じがしない
・日中
✓ 集中できない
✓ 強い眠気で居眠りしてしまう
✓ 居眠り運転したことがある
Mechanism
睡眠時無呼吸症候群の原因
睡眠時無呼吸症候群は上気道が塞がり、気道が狭くなることで発症しやすくなります。肥満体型の人に多い傾向はありますが、日本では患者さんの約4割は肥満体型ではないので、注意が必要です。また、他の疾患、体型や体質が原因となることもあります。
✓ 肥満気味で首の回りに脂肪が多い
✓ 顎が小さい
✓ 扁桃や舌が大きい
✓ 慢性の鼻炎がある
Diagnosis
睡眠時無呼吸症候群の診断
医師の問診で睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、睡眠中の検査を行います。
簡易睡眠時無呼吸検査
鼻、指、胸にセンサーをつけて眠っている状態で、いびき、息が止まっている回数や長さを調べます。機械は貸し出しいたしますので、ご自宅で検査を受けることができます。データの解析を行い、1時間あたりの無呼吸、低呼吸の回数
「AHI(Apnea Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数)」を測定します。AHIは治療方針を決める重症度の指標となります。
・AHIが40以上の高度の場合:
CPAPの治療適応となります。
・AHIが20以上~40未満の中等度の場合:
ご本人の各種データに基づき、動脈硬化の進行が疑われるときには、ポリソムノグラフィー(PSG)という精密検査を行い、確定診断を行います。
・AHIが20未満の軽度の場合:
運動や食生活の改善、さらには睡眠の体位のアドバイスを行いながら、経過観察 いたします。鼻炎や慢性扁桃炎などの合併が疑われる方には、耳鼻咽喉科にご紹介させていただくこともあります。
精密睡眠時無呼吸検査(PSG)
鼻、指、胸に加えて頭や首にもセンサーやテープを付けて、睡眠中の脳波や、目や顎の筋肉の動き、胸部や腹部の動きなどについても、詳しく調べます。精密検査もご自宅で受けることができます。
AHIが20以上の場合は、CPAPの治療適応となります。
Treatment
睡眠時無呼吸症候群の治療
上気道が閉塞する原因によって、治療方法は異なりますが、CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)が第一選択になります。
CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)とは、寝るときにマスクを装着して、息を吸うときに合わせて少し圧力をかけて空気を送り込むことで、上気道が広がるようにする方法です。副作用がほとんどなく、熟眠感や朝起きた時の爽快感が得られ、その効果を実感される方も少なくありません。
・簡易検査のAHIが40以上、もしくは精密検査(PSG)のAHIが20以上の場合:
保険適応で治療を受けることができます。慣れるまでの数か月は毎月の受診をお勧めしていますが、CPAPの使用が安定すれば、2~3か月間隔での受診も可能となります。
・簡易検査のAHIが20未満の場合:
運動、食事、睡眠などの生活習慣のアドバイスを行いながら、経過観察いたします。また、上気道を塞がりにくくするマウスピースが望ましい場合には歯科へ、鼻炎や慢性扁桃炎などの合併が疑われる場合には耳鼻咽喉科へご紹介させていただくこともあります。